名水百選

道すぐ脇に湧く堂来清水は、年間を通して安定した水量があります。この地域では、五穀豊穣を願がい行われる「オコナイ」に使われるもち米は、この水で洗われます。

地域特有の川端と呼ばれる仕組みで、暮らしの中に取り入れ利用されてきました。

賀茂神社から湧きでる「居醒の清水」は、古くヤマトタケルノミコトの高熱を癒した水として残されています。また、ここは中山道の61番目の「醒井宿」として、疲れた旅人ののどを潤した湧水です。

宇曽川ダムを上流へのぼると山比古湧水はあります。年間を通して一定の水量で下流で利用されます。季節には川遊びや自然と過ごせる癒しの場所です。

めぐまれた自然に囲まれ大杉の清水はあります。若狭湾国定公園内に位置し、水源となる大杉神社の境内には樹齢800年を超える大杉は、大蛇の伝説と共に地元で守られています。

一帯は地下水があり、それぞれに井戸を掘り生活用水として利用されているほか、農業用水など地域を支える水として利用されてきました。湧水地や水路などは魚などが生息し、水生植物は水の浄化の役割をするなど、生態系が造られています。